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<<   作成日時 : 2008/03/15 22:55   >>

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国立西洋美術館で5/18まで開催中の、
「ウフィツィ美術館の至宝 ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜」に行って来た。

古代神話の愛と美の女神ヴィーナス。
今展では古代、ルネサンス、バロック初期に至るまでの、ヴィーナスを主題とする絵画・彫刻・工芸品など、約70点が展示されている。
作品はイタリア各地の美術館や博物館から出品されているが、中でも日本初公開として話題を呼んでいるのが、ウフィツィ美術館の名品、ティツィアーノ・ヴェチェリオの『ウルビーノのヴィーナス』。

そのヴィーナスの待つ部屋に入った時、ちょうど作品の前の人が途切れた瞬間だった。遠くからヴィーナスの顔がすっと目に入り、そのまま作品の前に進んだ。
作品とこんな出会い方ができるなんて幸せ。

まず驚いたのが、その肌の美しさ。
修復されているそうだが、すべらかでしっとりとして、まろやかな温もりを感じさせる。寝台の白い敷布や枕は、彼女の肌が放つ光を吸収して光っているかの様だ。
そして口元にうっすら浮かべた微笑みと、意志が強く理知的な瞳。
更に何よりも官能的に見えたのは、無造作にバラの花を掴む右手。
枝を上品に持っているのではない所が良い。
問いかける様な瞳と右手から、彼女の自信というものを感じさせる。

もう一つ、このヴィーナスが、いわゆる絵が描かれた当時(16世紀)では美人だった、というのではなく、現代でも通じる「美人」である事に驚いた。
同じフロアに展示されていた、ティツィアーノ・ヴェチェリオと工房の『キューピッド、犬、ウズラを伴うヴィーナス』のヴィーナスは、やはり中世的であるのに、『ウルビーノのヴィーナス』は、どこか現代的で都会的な美しさに溢れている。

さほど混んでいなかったので、しばらく作品前のソファに座り、時々鑑賞の人で見えなくなったり、隙間からチラリと見えたり、ふっと全体が眺められたりと、とても贅沢な時間を過ごす事が出来た。

他に良いと思った作品は、
ヤコポ・デル・セッライオ『愛神の凱旋』と『羞恥の凱旋』
ルカ・カンビアーゾ『海上のヴィーナスとキューピッド』
「パリスの審判」関連の作品群。

上記の心惹かれた作品について、今回は『ウルビーノのヴィーナス』があまりに素晴らしかったので、作品名を挙げるだけにしておく。

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トラックバック(7件)

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
ティツィアーノの色使いは奇麗だと
一般的に言われますがこの作品を観ると
それが実感できますね。
圧倒されてしまいました。

明らかにイタリアで観るより奇麗です。
Tak
URL
2008/03/20 09:40
Takさん
こんばんは。
圧倒>まさにその通りでした。
去年の『受胎告知』は、大行列でほぼ一瞬しか観られませんでしたが、今回は心ゆくまで観られて幸せです。
イタリアで観るよりも綺麗とは、照明が絶妙だったのでしょうか。
palpal
2008/03/20 23:03
ごめんなさい!
最近ブログの手入れが出来てなくてTBお返しするのがすっごく遅くなってしまいました><
ほんと、申し訳ないです…。

やはり《ウルビーノのヴィーナス》は圧巻でしたね!
さすが今回の主役という感じです。
私もあのバラをつかんでるところがなんともいえず肉感的だなあと思いました。
はな
URL
2008/03/23 18:08
はなさん
TB有り難う御座いました。
「ウルビーノのヴィーナス」本当に圧巻でしたね。
あのバラの掴み方が、大胆というか何というか…
実物を観られて幸せでした。
palpal
2008/03/24 21:00
とても満足のいく内容でした。
肌、ほんとにきれいでしたね。これでもかってくらい精緻に描かれてて。
幸いひとが少ない時間だったので正対してじっくりと鑑賞出来ました。ただひたすら「ああ、よかった〜」って感じますね。
あおひー
URL
2008/03/26 22:25
あおひーさん
肌の美しさは印刷物よりも遙かに美しかったですね。
混んでいる時に押されながら鑑賞するのとは違い、じっくりと時間を掛けて観られると、感動もひとしお、更に印象深くなりますよね。
palpal
2008/03/27 23:30
こんばんは。TBありがとうございます。皆さん仰られていますが、本当にあの肌は素晴らしかったです。思わず目を凝らしてじっくりと肌だけを見てしまいました。

>問いかける様な瞳と右手から、彼女の自信というものを感じさせる。

堂々たる姿がまた魅力的だなと思います。気高いですよね。
はろるど
URL
2008/03/27 23:53
はろるどさん
こんばんは。
こちらこそTBを有り難う御座います。
やはり皆さん肌の美しさに注目なさっていますね。
絵を通じて伝わる自信と気品高さに圧倒されました。
palpal
2008/03/28 21:17
本当にステキな輝きでしたね。
自分はとても好きな絵なんですが、
中学生の息子には少々、刺激が強すぎる
絵みたいでした。
一村雨
URL
2008/03/29 06:27
一村雨さん
本当にあの肌は、内側から光っているような、それでいて温かみを感じさせるような…
美しいというだけではとても表わせません。
息子さんもヴィーナスに魅了されてしまったのではないでしょうか…?
palpal
2008/03/29 22:41

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