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<<   作成日時 : 2008/02/12 21:37   >>

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Bunkamura ザ・ミュージアムで5/6まで開催中の、
「ルノワール+ルノワール展」に行って来た。

印象派の巨匠、ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)。
その次男が映画監督、ジャン・ルノワール(1894-1979)。
彼は「古典フランス映画ビッグ5」の一人に数えられている程の名監督。

父オーギュストは、家族の肖像を描くことを好み、息子ジャンは、父の描いた絵画のイメージを、映像作品の中に表現していた。
今展は、父オーギュストの絵画作品と、息子ジャンの映画作品を並べて展示・投影して同時に鑑賞しようとする画期的な試みから、家族の絆だけでなく、表現者2人の共通性を明らかにしようとしている。

私は古いフランス映画が好きで、ジャン・ルノワール監督の作品もいくつか観ているが、父オーギュスト・ルノワールの作品イメージに影響を受けて映画を撮っていたとは知らなかったし、気が付かなかった。

ジャン・ルノワール監督の作品というと、私の中ではどうしても『大いなる幻影』や『どん底』が先に来てしまうのだが、
(イングリッド・バーグマンが好きなので、『恋多き女』は観た事はあるが、この作品のバーグマンは何だか「らしくない」感じがして一度しか観ていない)
今回、展示されていた映画を父の作品へのオマージュという視点で観てみると、モノクロの映像に柔らかい光が射し、鮮やかな色彩が溢れるような感じがして、改めてジャン・ルノワール作品の愉しみ方を教えてもらった、そう思える素敵な展覧会だった。

ちなみに上記の「古典フランス映画ビッグ5」とは、サイレントの時代から活躍したフランスを代表する映画監督のこと。
それぞれ私が観た事のある作品をざっと挙げてみると、

○ルネ・クレール(1898-1981)
 『巴里の屋根の下』(1930)、『自由を我等に』(1931)、 
 『巴里祭』(1932)、『花咲ける騎士道』(1955)
○ジャック・フェデー(1885-1948)
 『外人部隊』(1933)、『ミモザ館』(1934)、『女だけの都』(1935)
○ジャン・ルノワール(1894-1979)
 『どん底』(1936)、『大いなる幻影』(1936)、『恋多き女』(1956)
○ジュリアン・デュヴィヴィエ(1896-1967)
 『地の果てを行く』(1935)、『我等の仲間』(1936)、『望郷』(1937)
 『舞踏会の手帖』(1937)、『アンナ・カレーニナ』(1948)
 『わが青春のマリアンヌ』(1955)
○マルセル・カルネ(1906-1996)
 『北ホテル』(1938)、『天井桟敷の人々』(1945)

特に30年代のフランス映画に漂う、詩的な香りとエスプリ。
煙るが如き美しさのパリジェンヌと、伊達で陽気なパリジャン。
同時期のハリウッド映画とは一線を画した世界だった。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
TBありがとうございました。

こちらのブログからお返しできないようです。
何度試しても「Ping was rejected. 」と
エラーメッセージが出てしまいます。

こちらからは送れませんが
今後ともTBどんどん送信して下さい。
Tak
URL
2008/02/12 22:01
久しぶりの映画ネタですね。

 同じくすべての作品を観た者としましては、やはり『天井桟敷の人々』でしょうか。雑踏にまぎれていくシーンは圧巻です。

 ここにない作品でいきますと、デュヴィヴィエの『商船テナシチー』は、生涯のベスト・ワンに挙げたいくらい好きな映画なんで外せません。恋人同士の心が離れていくさまを、2本のレールに見立てて表現しているところがにくい。後はルノワールがインドで撮った『河』とか...あつ、カルネの小品『港のマリィ』はイイ!ジャン・ギャバンとニコール・クルーセルの年の離れたカップルが織り成す、いやらしくない恋愛模様が胸にズンと来ます。

URL
2008/02/12 22:11
映画のタイトルだけを眺めていても
一度は耳にしたことのある作品名ばかりですね。
残念ながら、半分は、見ていません。
今はビデオで気楽に見ることができるので、
おいおい見ていきたいと思いました。
一村雨
2008/02/13 05:18
Takさん
TBですが、承認制にさせて頂いております。
Takさんに頂いたのも届いております。
お手数をお掛けして申し訳ありませんでした。
palpal
2008/02/13 23:16
駒さん
本当にいつ以来の映画ネタなんでしょう!
一本だけ選ぶなら、やはり『天井桟敷の人々』になるのでしょうが、ちょっと別格な気もします。ジャン=ルイ・バローのパントマイムを観て、背筋が震えたのを思い出します。
他で一本選ぶなら、『舞踏会の手帖』が好きです。マリー・ベルの美しさは忘れられませんし、『巴里祭』と『地の果てを行く』のアナベラ、前作の可憐さと後作の凄味のある演技、同一人物とは思えませんでした。
…語りだすと止まらなくなります…
『商船テナシチー』、もう一度観たくなりました。
palpal
2008/02/13 23:30
一村雨さん
上に挙げた作品も、昔に一度観たきりだったり、何度も観たりとバラつきがあります。
一度観たきりの作品も、今観返せば違った発見もあるのかなと思っている所です。
palpal
2008/02/13 23:35
こんにちは!
TBおくらせていただいたのですがこちらの管理画面で送信失敗と出てしまったので、念の為このコメント欄に記事URLをいれさせていただきます〜。

映画にお詳しい方が見られたらまた味わいも格別だったんだろうなあって思います。
私は映画に明るくないですが、それでもあの興味深い対比にはひきつけられました。
昔のフランス映画の世界、素敵だったんだろうな〜!
はな
URL
2008/03/01 19:06
はなさん
こんばんは。
TB、お手数をお掛けして申し訳ありません。
頂いたTBは届いております。

私は古いフランス映画が好きなのですが、上にも書いた通り、ジャンが父オーギュストの作品に影響を受けて映画を撮っていたとは知らなかったので、とても興味ぶかく鑑賞しました。
palpal
2008/03/01 23:04
こんばんは。映画にお詳しいとこの展覧会への理解もまた異なったものになりそうですね。私はどうしても画家ルノワールの方から、言わば展示の片足だけを見てしまったのですが、今度はジャンの映画に接して逆の方向から絵の世界も覗いてみたいなと思います。
はろるど
URL
2008/04/23 22:14
はろるどさん
こんばんは。
TBを有り難う御座います。
私はジャンの方から、オーギュストの絵画の世界を鑑賞したのですが、父と息子の結びつきを知ると、両者の作品の愉しみ方も一段と深くなると思いました。
palpal
2008/04/24 21:54

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